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離婚の基礎知識

(4) 別居調停とは何ですか

別居調停というのは、すぐに同居することは難しい夫婦で、当分の間様子をみるため、別居することや子供の面倒をどちらがみるか、生活費(婚姻費用)の支払いをどうするかなどを決めて成立させる調停で、これは離婚ではなく夫婦のままであることが前提です。
ただ、結果的に元のさやにおさまるケースもあれば、前記(3)(ロ)(c)のケースのように離婚に至ることもあります。
別居調停は、離婚を求めて申立てた調停でも、円満調整を求めて申立てた調停でも、当分の間別居するという形で二人が合意すれば、別居調停として、中間的な解決ですが調停成立となります。
具体的には、例えば、「当事者双方は当分の間別居する。相手方は申立人に対し、別居期間中の婚姻費用として、平成○○年○○月○○日から当事者双方の同居又は婚姻解消に至るまで毎月末日限り、月額○万円を申立人の指定する銀行預金口座に振込む方法により支払う」というような条項を定めることになります。あわせて、子供との面接交渉(面接交渉については「親権・監護権」のところの面接交渉の項を参考にして下さい)などについて定めることもあります。
なかには、すぐには自分からは離婚は困難と考えている有責配偶者が、子供が成人ないしそれに近くなるのを待ちつつ、別居の一種の実績作りと考えて別居調停をする場合もなくはないと思います。
もっとも、それでも、別居調停に際しては、先ほどの条項例のように、ふつう生活費を月々いくら支払うというようなことを決めますので、“実績作り”と考えている配偶者だけが“得”をするというわけでもありません。
別居していても離婚するまでは夫婦ですから、経済力のある方あるいは大きい方が、経済力のない方あるいは小さい方に対して、もし経済力の少ない方が子育てもしているなら子供の養育費も含めて、生活費(「婚姻費用」、調停などでは略して「婚費」という言い方もしています)を支払うことになります。家庭裁判所などでは「婚姻費用の分担」、「婚費分担」などと言っています。
婚姻費用については、離婚してからの子供の養育費のところで書きました養育費と同じような算定表(婚姻費用算定表)が作られていますので、自分の場合はどれくらいになるか目安を掴みたいときはこの算定表を参考にされるといいでしょう。
婚姻費用算定表はインターネットでも検索可能です。詳しくは養育費のところを参考にしてみて下さい。