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親権・監護権

(3) 親権者を父母の一方とし、監護権者を他の一方とするようなことはできるのでしょうか

例えば親権者を父とし、実際の養育監護は母がするというようなことは、父母が合意していればできないことではありません。
このように、親権者を父とし、監護権者を母とするという取り決めを両者の合意ですることができます。このときには、前述した法律的な法定代理人の地位にあるのは父ですが、実際に子供を手元で養育し面倒を見るのは監護権者である母ということを意味します。
また、裁判例を見ても、先ほどの(2)(d)の裁判例(東京高裁平成5年9月6日決定)の一審(原審)である横浜家庭裁判所平成5年3月31日審判は、長女長男について親権者を父、監護者を母としています。しかし東京高裁は、親権者と監護(権)者を分けることをせず、母を親権者としています。
このように親権者と監護権者を分けることもないわけではありませんが、裁判所の調停実務などでは分けることはまれで、分けるにはそれ相当の理由がある場合ということになるでしょう。